「一帯一路」の建設
「一帯一路」とは「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」の略稱だ。2013年9月と10月に、習近平國家主席が中央アジアと東南アジアを訪問した際に、関連諸國とともに「シルクロード経済ベルト」と「21世紀海のシルクロード」を築くことを提案した。「一帯一路」建設は黨中央が行った重要な戦略的政策決定で、次の段階での開放拡大を実施する上での重要な措置で、人類運命共同體の構築を推し進める重要な実踐のプラットフォームだ。「一帯一路」イニシアチブは「政策上の意思疎通、インフラの相互連結、貿易の円滑化、資金の調達、民心の相互疎通」の実現を主な內容とし、「共同協議?共同建設?共同享受」を原則として、「利益共同體、責任共同體、運命共同體」の構築を目的としている?!敢粠∫宦贰工?、平和の道、繁栄の道、開放の道、革新の道、文明の道の構築を目指すものだ?!敢粠∫宦贰工谓ㄔOは関連各方面の共通の利益に合致し、地域規模での協力および世界規模での協力という流れに乗っているため、沿線諸國は積極的に中國の呼びかけにこたえた。5年來、100余りの國と國際機構が「一帯一路」の建設に參加し、それをサポートしており、國連総會や國連安全保障理事會などの重要な決議でも「一帯一路」建設の內容が取り上げられている。「一帯一路」建設は徐々に理念から行動へ、ビジョンから現実へと変わりつつあり、多くの成果をあげている。
「親睦?誠実?互恵?包摂(親、誠、恵、容)」の理念
2013年10月24日、習近平総書記は周辺外交活動座談會で、中國の周辺外交の基本方針は、あくまでも善意をもって隣國に接し、隣國をパートナーとすること、あくまでも隣國を仲間と見なし、隣國と親しみ、隣國を安心させ、隣國を豊かにし、「親、誠、恵、容」という理念を體現することにほかならない、と強調した?!赣H」とは、地理的に近く、人的に親しい友好の気持ちを固めることで、隣國との友好関係を堅持し、隣國同士が互いに気を配り合い、助け合い、平等に付き合い、感情を重んじ、しばしば會い、よく行き來し、人々の支持を多く得て、人々の心を溫めることをたくさんして、周辺諸國がわが國により懇ろで、近づき、わが國をより認め、サポートしてくれるようにし、親近感、感化力、影響力を強めるということだ?!刚\」とは、誠意をもって人に接して信頼を得るという「処世の道」で、周辺國家に誠心誠意に対応し、もっと多くの友人、仲間をつくることだ?!笎{」とは、周辺諸國に利益をもたらす、互恵?ウインウインという協力理念を実踐し、互恵協力の原則に基づいて周辺國家と協力し、さらに緊密な共通利益ネットワークを構築し、雙方の利益の融合をより高いレベルに引き上げ、周辺諸國がわが國の発展から利益を得、周辺諸國の共同発展がわが國に役立ち助けとなるようにする、という意味だ?!溉荨工趣?、開放?包摂、小異を殘して大同につくという大國の度量を示し、包容の思想をアピールし、アジア?太平洋地域という大きな「器」の中で、共同発展を目指し、さらに開放という胸襟を開いて、さらに積極的な態度で地域協力を促進するよう強調することだ?!赣H、誠、恵、容」という4文字の「{しんげん}箴言」は、新しい情勢下で中國が平和的発展の道を歩むのを堅持することについての生き生きとした宣言で、中國の長年にわたる周辺外交の実踐についての透徹した総括でもある。
中國の特色ある大國外交
中國共産黨は中國人民の幸福を追求する政黨で、人類進歩の事業のために奮闘する政黨でもある。中國共産黨は人類のために新たな、より大きな貢獻をすることを終始自らの使命としている。2014年11月、習近平総書記は中央外事工作會議で、中國は自らの特色のある大國外交を行なわなければならないと述べた。黨中央が明確に中國の特色ある大國外交を提起したのはこれが初めてで、そのため2014年を中國大國外交の元年と言う者もいる。第19回黨大會報告は、中國の特色ある大國外交は、新型國際関係の構築を促し、人類運命共同體の構築を促さなければならないと強調している。そのため、中國は平和?発展?協力?ウインウインの旗印を高く掲げ、相互尊重、公平?正義、協力?ウインウインを旨とする新型國際関係の構築を推進していく。中國は各國の人々が一致協力して、人類運命共同體を築き、恒久的に平和で、普遍的に安全で、共同に繁栄し、開放的?包摂的な、清く美しい世界を建設するよう呼びかける。中國は獨立自主の平和外交政策を揺るぐことなく実施し、國の內政に干渉することに反対し、強い國が弱い國を虐げることに反対する。中國は決して他國の利益を犠牲にして自國の発展を求めることをしないが、正當な國益も決して放棄しない。いかなる者も中國の利益を損ねる苦い果実を中國にのみこませようなどという幻想を抱かないほうがいい。中國は防御的な國防政策を実施し、中國の発展はいかなる國にとっても脅威にならない。中國はグローバル?パートナーシップを積極的に発展させ、各國との利益の一致點を拡大する。中國は対外開放の基本國策を堅持し、あくまでも門戸を開いて建設を進める。中國は共同協議?共同建設?共同享受のグローバル?ガバナンス観に則って、國際関係の民主化を提唱し、引き続き責任ある大國としての役割を果たし、グローバル?ガバナンス體系の改革と建設に積極的に參與し、中國の知恵と力を絶えず貢獻していく。中國が大國外交を実施する根本的な一點は、中國の視點から世界を見るだけでなく、世界の視點から中國を見て、世界の視點から世界を見るとともに、そのような積極的な雙方向活動の中で鮮明な中國の特色ある大國外交の理念と外交の実踐を示すことだ。
人類運命共同體を構築する
中國共産黨第18回黨大會以降、習近平総書記は人類の歴史の発展過程の高みに立ち、大國の指導者としての責任感をもって遠い將來を見通し、國際と國內の重要な場で100回以上人類運命共同體に言及した。中國共産黨第19回黨大會報告は、各國の人々が一致協力して、人類運命共同體を構築し、恒久的に平和で、普遍的に安全で、共同に繁栄し、開放的?包摂的な、きれいで美しい世界を建設しようと提起している。そのためには、△相互に尊重し合って対等な立場で協議し、冷戦思考と強権政治をきっぱりと捨て去り、「対抗ではなく対話、同盟関係ではなくパートナーシップ」という國際関係の新しい道を歩むべきだ?!鲗澰挙摔瑜爰姞帳谓鉀Qと協議による対立の解消を堅持し、伝統的?非伝統的安全保障上の脅威への対応を総合的に考え、あらゆる形のテロリズムに反対すべきだ?!饕恍耐wとなって、貿易と投資の自由化?円滑化を促し、経済のグローバル化がいっそう開放的?包摂的?互恵的?均衡的?ウインウインな方向に発展するよう後押しすべきだ?!魇澜绀挝拿鳏味鄻斝预蜃鹬丐?、文明間の隔たりを文明間の交流によって克服し、文明間の衝突を文明間の學び合いによって克服し、文明間の差別を文明間の共存によって克服すべきだ?!鳝h境を大切にする姿勢を堅持し、協同で気候変動に対応し、人類の生存基盤である地球を守るべきだ。
全面的開放の新たな枠組みづくりを促す
改革開放以來、中國は対外開放の基本的國策を堅持し、対外開放の広さと深さを不斷に切り開き、閉鎖?半閉鎖から全方位的な開放への歴史的転換を実現した。第18回黨大會以來、習近平同志を核心とする黨中央は対外開放理論と実踐の革新を積極的に推進し、中國と世界の関係はますます緊密になり、中國が世界に溶け込む度合いはますます深くなった。近年、「1(上海)+3(広東?天津?福建)+7(遼寧?浙江?河南?湖北?陝西?四川?重慶)」自由貿易區の深いレベルでの推進、「一帯一路」イニシアチブの全面的な実施から、外資の積極的な利用、対外投資の規格化の先導、開放型の経済新體制の構築まで、中國の全方位的な対外開放の新たな枠組みが正式に確立された。2015年10月、中國共産黨第18期中央委員會第5回全體會議は、陸海?內外が連動し、東西雙方向開放による全面的開放の新たな枠組みを築かなければならないと明確に提起した。2017年10月、第19回黨大會報告は「全面的開放の新たな枠組みづくりを促す」ことを打ち出し、「開放は進歩をもたらし、閉鎖は遅れを招く」「中國の開放の扉が閉ざされることはない。それはますます大きく開かれていくだけだ」「中國は対外開放の基本的國策を堅持し、國の門戸を開いて建設を行うことを堅持する」「より高いレベルの開放型経済を発展させる」と強調し、新時代の中國は開放しなければならないか、どのような開放をすべきか、どのように開放をより良く推し進めるか、などの重要な命題に系統的に回答した。全面的開放の新たな枠組みづくりを促すための主要任務と重要措置には、「一帯一路」建設の著実な推進、貿易強國建設の加速、外商投資環境の改善、地域開放の配置の最適化、対外投資協力の方法の革新、貿易と投資の自由化?便利化の促進が含まれている。