自動(dòng)車分野は米?メキシコの交渉の焦點(diǎn)だった。米メディアの報(bào)道によれば、米國(guó)は自動(dòng)車製造分野について、「4年以內(nèi)に、北米地域で生産する自動(dòng)車の部品の75％」を米國(guó)、メキシコ、カナダの3ヶ國(guó)いずれかで生産されたものとするよう求め、現(xiàn)行規(guī)定の62.5％から大幅に引き上げた。さらに米國(guó)は自動(dòng)車部品の40?45％が「時(shí)給16ドル（1ドルは約111.02円」以上の労働者によって生産されることを求めた。そうすれば製造業(yè)の現(xiàn)場(chǎng)が米國(guó)に回帰し、メキシコの安価な労働力という優(yōu)位性を低下させることができる。メキシコの現(xiàn)在の平均時(shí)給は7ドルほどに過(guò)ぎず、米國(guó)の要求が通れば自動(dòng)車メーカーの生産コストは大幅に増加することになる。

日系主要メーカーはすでにメキシコに工場(chǎng)を設(shè)立している。日産の投資規(guī)模が最も大きく、4つの工場(chǎng)があり、2017年の生産量は83萬(wàn)臺(tái)に達(dá)し、このうちの半分が米國(guó)市場(chǎng)に輸出された。トヨタのメキシコ北部工場(chǎng)では主にピックアップトラック「タコマ」を生産し、17年は約10萬(wàn)臺(tái)で、その大部分が米國(guó)で販売された。トヨタはメキシコ新工場(chǎng)を建設(shè)中で、計(jì)畫では19年に生産を開(kāi)始し、人気車種のカローラを生産して大部分を米國(guó)で販売するという。マツダはメキシコ工場(chǎng)を米國(guó)市場(chǎng)戦略の最重要拠點(diǎn)とし、今後はトヨタと協(xié)力して米國(guó)南東部のアラバマ州に新工場(chǎng)を共同建設(shè)し、21年に生産を開(kāi)始する予定だ。

分析によると、米政府はメキシコの自動(dòng)車生産コストを大幅に引き上げ、日系メーカーを含む各メーカーが生産拠點(diǎn)を米國(guó)へ移すことを願(yuàn)う。だが大手メーカーにとってみれば、供給チェーン、熟練労働者、生産能力、品質(zhì)検査など各方面の課題をクリアしなければならず、短期間での米國(guó)移転は困難だ。北米地域生産の部品の割合を75％に引き上げることも、これまた非常に困難だ。

最新のデータによると、今年7月、日本の米國(guó)市場(chǎng)への自動(dòng)車輸出額は前年同期比12.1％減少し、部品輸出額も同15.2％減少し、この月には日本の対米貿(mào)易黒字が同22.1％減と大幅に減少した。

日本の世耕弘成経済産業(yè)大臣は、「メキシコに工場(chǎng)を設(shè)立した日系自動(dòng)車メーカーは多く、経済産業(yè)省は今回の貿(mào)易の新たなルールが日系メーカーにどのような影響を與えるかにしっかり注目していく」と述べた。

日本と米國(guó)は9月に新貿(mào)易協(xié)議（FFR）を行う予定で、自動(dòng)車分野が重要な議題に1つになるとみられる。米國(guó)は日本に圧力をかけて、日本に対する巨額の貿(mào)易赤字を削減したい考えだ。日本メディアの間では、米日の貿(mào)易協(xié)議において、米國(guó)の自動(dòng)車に関する態(tài)度はますます強(qiáng)硬になり、日系メーカーは重大な挑戦に直面するとの見(jiàn)方が広がる。

リスクが増大し続ける米國(guó)市場(chǎng)に対し、日系メーカーは経営戦略の調(diào)整を始めており、中國(guó)市場(chǎng)への投資を拡大している。最近はトヨタが中國(guó)の広州汽車集団と協(xié)力して投資と生産能力の拡大をはかると発表した。日産も今後5年で対中投資を拡大し、工場(chǎng)を拡張して生産能力を高めるとともに、電気自動(dòng)車（EV）の研究開(kāi)発を強(qiáng)化するとしている。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2018年8月31日