インドネシアASEAN南洋財団の主席は、「世界経済の成長力が依然として弱く、厳しい試練が続くなか、アジア経済は弾力性を維持できる見込みだ。技術革新がすでに経済成長の重要な原動力となっており、アジア諸國は協力して産業の育成とイノベーションを進める必要がある。この分野では、中國、日本、韓國とインドが先行している」と述べた。
日本大學商學部の李克教授は、「アジア経済の一體化にとってフォーラムは大きな推進力となる。アジアでは東アジアと東南アジアの経済規模が大きく、東アジア経済が最も大きなウェイトを占める。東アジアと東南アジア経済は緊密に連攜しており、域內貿易は勢いよく発展している」と指摘した。
英ノッティンガム大學教授で著名な中國系エコノミストである姚樹潔氏は、「アジアの新興國は産業の一極集中を回避し、技術革新とインフラ分野への投入を強化、製造業とサービス業の収益向上を図るべきだ。中國にとっての最大の試練は、如何にして內発的発展を実現し、量的拡張から質的向上への成長モデルに転換するかだ。新舊エネルギーが入れ替わる時期は、辛抱強さが求められる」と語る。
米ピーターソン國際経済研究所客員研究員のディヤンコフ氏は、中國の「一帯一路」構想について、「アジア市場と歐州市場を結び大規模経済圏を構築するだけでなく、沿線國の世界経済への參入を助ける」と指摘。「歐州、アジア、世界経済への融合が可能となるため、多くの國々にとって非常に有益だ」としている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年3月23日