恒久平和の枠組みは東アジア経済発展の基礎となる
東アジアは今後の世界経済発展の重點だ。東アジアの大量の素質の高い人口、巨大な生産力、膨大な消費市場は、今後の當地域における経済発展の巨大な潛在力となった。だが冷戦後、東アジア地域に持続的高速発展をもたらした原因は地域の持続的平和と安定だ。
過去、東アジアの考えは政治経済の発展の良好な相互作用を実現することで、すなわち政治的和解を通じて経済発展を、また経済発展を通じて政治の相互信頼を促し、その後に地域の恒久的な平和?安定?繁栄を打ち立てるというものだ。しかしここ數年、アメリカの後押しのもと、古い帝國主義的な法則が地域內で絶えず広まっている。自由貿易體制のもとでの共同発展は、悪性の競爭と解釈されるようになった。長年自由貿易が促成してきた産業チェーンの共有は、産業チェーン封じ込めの武器と変わった。経済の相互依存関係は、ライバルを抑圧する道具として使われるようになった。日本はアメリカのやり方にならうだけでなく、理念の上でも帝國主義的な思考を現した。これは日韓関係の発展だけでなく、東アジア地域の平和と繁栄をも脅かすものだ。
もしグローバル化の第一段階が歐米の帝國の拡大だとすれば、第二段階は冷戦後の市場経済の普及であり、第三段階は共同安全保障問題の解決でなければならない。共同安全保障がなければ、グローバル化が継続的に一層発展する術はない。また、共同安全保障を打ち立てようとするならば、必ず歴史問題の制約を乗り越え、歐米の帝國主義的法則から脫卻し、人類運命共同體の構築によって、未來の発展の道を探しださねばならない。
(時永明 國際問題専門家?本誌特約執筆者)
「北京週報日本語版」2019年7月22日