「中日関係は改善過程に徐々に入っているが、改善の勢いは弱い」。全國政協(xié)委員として北京で両會(huì)に出席している程永華駐日大使は10日、環(huán)球時(shí)報(bào)の単獨(dú)インタビューに現(xiàn)在の中日関係をこう概括した。程大使は「中日関係における最も主要な問題は日本の対中認(rèn)識(shí)問題が解決していないことだ。日本は一體中國をパートナーと見なしているのか、それとも脅威、さらにはライバルと見なしているのか。この問題が解決していない」と述べた。環(huán)球時(shí)報(bào)が伝えた。
インタビューで程大使はまず、近年の中日関係の発展過程を整理し「われわれは2014年11月以前の一定期間を『中日関係の最も厳しい局面』『最も困難な時(shí)期』と呼んでいる。當(dāng)時(shí)日本側(cè)が歴史問題と領(lǐng)土紛爭を挑発したため、中國側(cè)は厳しく対処し、主権と権益を守る必要があった。この期間に中日雙方は協(xié)議を重ね、2014年11月に4つの原則的共通認(rèn)識(shí)にいたった。元の決まりを遵守しない者がいる以上は、改めて決まりを定める。これによって中日間の4つの政治文書を改めて肯定し、4つの原則的共通認(rèn)識(shí)の精神に従い両國関係の改善を推し進(jìn)めることとなった。その後、両國関係は徐々に改善過程に入り、プラスの前向きな働きかけ合いが多く行われている。だが改善の勢いは弱く、まだ多くの問題がある」と述べた。
中日関係における問題について、程大使は「歴史問題において、日本側(cè)には依然マイナスの言動(dòng)が見られるが、より主要なのは対中認(rèn)識(shí)問題が解決していないことだ。これは昨年日本が進(jìn)めた新安保法に表れている。われわれは日本が平和的発展の道を堅(jiān)持するのか否か、中國の安全保障上の利益に影響を與えるのか否かに関心を寄せ、この過程において日本が中國を持ち出して新安保法を進(jìn)める口実にすることに明確に反対する」と述べた。また、日本が「中國の脅威」を大げさに宣伝し、誇張していることを批判。「両國関係の改善にとってマイナスで、地域の平和と安定にとってもマイナスであり、実は自らの軍備拡張のための口実探しだ」と指摘した。
ここしばらく、日本は南中國海問題に頻繁に介入している。程大使は「現(xiàn)在の南中國海問題の動(dòng)きとして、現(xiàn)地に來て武力を誇示し、威勢を見せつけている國がある。日本はこれにつき従って騒ぎ立て、焚き付け、さらには弟分を引き込んで中國を封じ込めたがっている。これは誤った出発點(diǎn)であり、日本の対中認(rèn)識(shí)を反映している。中國をどのような位置に據(jù)えるのか。中國を封じ込めることを望み、中國をライバルとするのは、事実上、冷戦思考だ」と指摘。「中國側(cè)は南中國海問題とはどういう事なのか、どうすれば南中國海地域の安定を維持できるのかを日本側(cè)に繰り返し説明してきた。現(xiàn)在もやはり、地域の安全と安定にマイナスであるこうした言動(dòng)について日本側(cè)に態(tài)度を表明する必要がある。日本側(cè)が情勢を明確に認(rèn)識(shí)し、ポジティブな聲を真に発することを望む」と述べた。
「中國は明確で、中日関係を重視し、4つの政治文書と4つの原則的共通認(rèn)識(shí)に従い改善過程を推し進(jìn)めている」。程大使は「現(xiàn)在中日間の各レベル、各分野の対話や意思疎通が徐々に再開されている。経済協(xié)力、民間交流、人的往來も再開しており、大きな拡大もある。だが認(rèn)識(shí)問題は根本であり、日本側(cè)の調(diào)整が必要だ。日本側(cè)も口先では両國関係改善の意向を表明するが、こうした口先の表明とそのネガティブな言動(dòng)は混亂した、はっきりしないメッセージとなっている」と述べた。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2016年3月11日