「楊おばさん特製の豚足料理」、「劉さん特製のチリソース」、「馬さんの手作りデザート」……。現(xiàn)在、このようにインターネットを通じて食品販売が行われており、多くの人の消費(fèi)スタイルを変えている。便利、お得、豊富なバラエティ、シェアがその特色で、インターネットを通じた食品売買(mǎi)のメリットとなっている。しかし、その一方で、その食品生産に対するハードルが低く、監(jiān)督?管理が行き屆いておらず、安全性に問(wèn)題があり、消費(fèi)者の権利保護(hù)が難しいなどの課題も山積みだ。太原晩報(bào)が報(bào)じた。

微店で自家製料理販売が大人気

現(xiàn)在、中國(guó)では微信(Wechat)のモーメンツで、フルーツや地養(yǎng)卵、さらに自家製の料理などの畫(huà)像をアップして宣伝し、販売するというのがブームになっている。家や會(huì)社で攜帯片手に微信のモーメンツを見(jiàn)れば、中國(guó)料理でも西洋式デザートでも、欲しいものをタッチして注文するだけで家まで屆けてもらえる。

山西省太原市に住む女性?喬さんは、微信で食品を頻繁に注文しており、「1時(shí)間前に注文しておけば、大體仕事が終わる時(shí)間に屆けてもらえる。以前のように電話で注文するよりとても便利」と話す。喬さんのスマホを見(jiàn)せてもらうと、デリバリー専用のファイルがあり、中には特製豚足料理、鶏のごまだれ和え、アヒルの四川辛子ソース和え、肉の醤油煮込み、手作り月餅、フルーツ?ケーキなどを販売するネットショップのショートカットアイコン10數(shù)種類が入っていた。「これらは私が厳選したショップで、とてもおいしい食べ物や料理ばかり。ショップの評(píng)価もとても高い」と喬さん。

筆者がスマホアプリを使って微信のショッピングサイト?微店で検索してみると、窩窩頭（トウモロコシ粉の蒸し饅頭）、シュウマイ、ミートソース、漬物、ザリガニ料理など、バラエティに富んでいた。そして、これらの「自家製料理」には、「おいしい」という評(píng)価が數(shù)多く寄せられているほか、値段も実店舗よりかなり安い。

自家製デザートで年収320萬(wàn)円も

筆者がモーメンツを開(kāi)き、自家製デザートを販売している微店のショップに入ってみると、店主の「アルバム」があった。そこには、毎日コメント付きでデザートの畫(huà)像がアップされており、「おいしい」と話す利用者とのやりとりをスクリーンショットした畫(huà)像もあった。その熱心なやりとりには人を引き付けるものがある。「初めの頃は、知り合いや友人にだけ売っていたが、友人たちがモーメンツで紹介したり、他の人に勧めたりしてくれたおかげで、客がどんどん増えた。現(xiàn)在、連絡(luò)先は1000件近くある。昨年の粗利は約20萬(wàn)元(約320萬(wàn)円)。會(huì)社の給料よりはるかに多い。祝祭日は特に注文が多く、注文量が少ない人は斷ることがあるほど」と店主。

食品の安全性が課題

自家製料理が人気になり、それを販売する人も増加している。しかし、自家製料理には、安全性の監(jiān)督?管理、飲食店営業(yè)許可証書(shū)がないという問(wèn)題があり、消費(fèi)者の権益侵害が問(wèn)題になった時(shí)に対処するのがとても難しいという課題がある。

インターネットを利用した飲食サービスの監(jiān)督管理を強(qiáng)化し、その経営行為を規(guī)範(fàn)化し、利用者の安全と健康を保障するために、「食品安全法」などの法律法規(guī)に基づき、中國(guó)國(guó)家食品薬品監(jiān)督管理総局は「オンライン飲食サービス監(jiān)督管理弁法(意見(jiàn)公募)」を起草した。そして、山西省政府法制弁公室は4月19日、「山西省食品生産加工作業(yè)場(chǎng)?食品露店販売監(jiān)督管理弁法(草案改正)」を発表し、意見(jiàn)を公募した。同監(jiān)督管理弁法では、オンラインで食品を売買(mǎi)する第三者プラットホームの管理職責(zé)と義務(wù)に焦點(diǎn)が當(dāng)てられ、その提供者は加盟している食品生産加工作業(yè)場(chǎng)や食品販売店、露店販売者などに対する管理を強(qiáng)化し、それらの基本情報(bào)や主に生産?販売している食品の種類、ブランドなどの情報(bào)を記録し、その書(shū)類を作成?保存しなければならないことになっている。また、資質(zhì)や証明書(shū)などのチェック、生産?経営環(huán)境などの定期検査などをしたり、食品の安全に関する法律?法規(guī)に違反した行為があれば、すぐにそれを制止し、報(bào)告する義務(wù)があるとしている。もし、規(guī)定の義務(wù)を果たしておらず、食品の安全性に関する問(wèn)題が発生した場(chǎng)合、連帯責(zé)任を負(fù)わなければならない。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年5月4日