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「重力波」を観測する中國の「天琴計畫」
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· 2016-02-15 |
タグ: 中國;重力波;新著ニュース | ![]() 印刷 |
中國科學院國家天文臺の研究員?茍利軍氏は、「重力波」について、「時空を海に例えるなら、天體は海に住む生物。生物がしっぽを揺らすと、さぎ波が遠くまで伝わって行く。天體でも、時空のゆがみの時間変動が波動として伝播し、それが重力波と呼ばれている」と説明する。米紙「ニューヨークタイムズ」の記事によると、重力波は一度吸い込まれると二度と脫出できないブラックホールの近くで発生する。
中山大學の「天琴計畫」は、重力波の研究を中心に、宇宙の重力波の観測を目指し、重力波観測計畫の実施プランとルートマップを制定し、中心的技術の研究を進めている。
「天琴計畫」は主に4つの段階に分けて実施されている。まず、第一段階では、月/衛星の光波測距儀システム、大型レーザージャイロスコープなど天琴計畫の地上での作業をサポートする設備を完成させる。第二段階では、ドラッグフリー制御システムや衛星に搭載するレーザーキャリブレーションなど中心的技術の検証や等価原理の実験などを完了する。第三段階では、高精度の慣性計測や宇宙の光波測距儀など中心的技術の検証、世界の重力場の観測などを完了させる。そして、第四段階では、全ての重力波観測に必要な中心的技術を完成させ、高軌道衛星3機を飛ばして重力波の観測を行う。これら全ての計畫を行うには約20年の歳月が必要だ。
中山大學珠海キャンパスには、「天琴計畫」に必要な研究施設が建設された。中山大學の羅俊學長は、「當校は、珠海キャンパスの鳳凰山に穴を掘り、非常に靜かな実験室を設置する。また、光波測距儀の地上の施設の建設が始まっており、一部の中心的技術の研究も進展を見せている。衛星3機をレーザーを通して連結する観測器を作り、重力波の存在を観測する計畫」と説明している。
「人民網日本語版」2016年2月15日
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