無量山は重慶市雲(yún)陽県雙土鎮(zhèn)に位置する美しい山だ。曲がりくねった山道を登った先の海抜1200メートル程の場所に、様々な種類の農(nóng)作物が栽培されているエリアがある。ここではイチジク、キウイフルーツ、梨、スモモなどの果樹が生い茂り、羊や牛が餌を食べ、人々は仕事に精を出しており、さながら桃源郷のような景色が広がっている。 

1999年、無量山で生まれ育った楊大可さんは四川大學を卒業(yè)し、成都で就職した。これで楊さんは都市に根を下ろすことができると家族は喜んだが、楊さんは家族にとって受け入れがたい選択をした。仕事を辭め、戀人を連れて故郷に戻り、果樹栽培で起業(yè)したのだ。 

「思い起こせば、かつて無量村は貧しく、1人當たりの平均年収は300元未満でした。家は代々無量山で果樹を栽培してきましたが、私は勢いだけでUターン起業(yè)をしたのではありません。大學生の頃、果樹および関連産業(yè)に大変興味があり、成都の農(nóng)村観光や『農(nóng)家楽』（農(nóng)家體験）のすばらしい発展を見て、早くから成都のモデルを雲(yún)陽県で真似しようと考えていました」と楊さんは述べた。 

楊さんは家族の了解を得てから仕事に打ち込み、2005年には無量山初めてのブランド「大可ブランド」水晶梨の登録に漕ぎ著けた。また雲(yún)陽県水晶梨の専業(yè)合作社を創(chuàng)設し、村の人々に加入を呼び掛けた。2017年までに476世帯の農(nóng)民が合作社に參加し、年商は2000萬元以上に達した。その內(nèi)70世帯以上の年収は10萬元を超え、無量村の狀況は大きく変わった。 

現(xiàn)在、楊さんは「インターネット＋農(nóng)業(yè)」を?qū)g施し、生産物の販売ルート拡大とブランドの影響力向上を行っている。次のステップとして、ホテル建設や果物収穫體験などのサービス提供を通じて農(nóng)村観光を発展させ、より多くの農(nóng)家を貧困から脫卻させる予定だ。（寫真は全て新華社の王全超記者が撮影） 

果物栽培基地で肥料を運ぶ楊さん