絶えずレベルアップする消費市場に狙いを定める
「フランスの食肉企業(yè)が中國を選ぶのは、中國市場が持つ発展の潛在力と世界に対する重要性に目を向けているからです」と、孟凡也氏は語っている。この結論は中國稅関総署の公表データからも明らかだ。今年の第1四半期から第3四半期までに、中國の豚肉輸入量は約132萬6000トンで、昨年の年間輸入水準(119萬3000トン)を超えている。また、牛肉輸入量は113萬2000トンで、やはり昨年の年間輸入量(103萬9000トン)を上回っている。これらのデータが表すのは、中國の消費市場の絶え間ないレベルアップだ。
このほか、絶えず改善されているビジネス環(huán)境も、フランスの食肉企業(yè)を始めとする外資系企業(yè)が中國を選ぶ大きな原因だ。10月24日、世界銀行はアメリカのワシントンで世界のビジネス環(huán)境に関する最新の報告書を発表した。この「ビジネス環(huán)境の現(xiàn)狀2020」は次のように指摘している。中國は改革アジェンダを強力に推進することにより、世界でビジネス環(huán)境の改善が最も大きい経済體ベスト10に2年連続でランクインした。さらに全體のランキングにおいても、昨年の46位から31位へと引き続き大幅に順位を上げており、これは東アジア?太平洋地域では7位であり、日本に次ぐ順位だった。
食肉の消費も文化交流
「中國國際輸入博覧會の出展にあたり、『フランス豚肉委員會』?『フランス畜産?食肉委員會』展示館のデザインには、フランス式精肉店のコンセプトを取り入れ、試食や交流スペースを設置するだけでなく、極めて蕓術性の高い食肉の展示コーナーも設けました。フランスのカフェのように、フランスならではの心溫まる場所になることを願っています」と、孟凡也氏は語った。このようなデザインは多くの文化的要素をミックスさせており、ここでは食肉製品は単なる食品ではなく、フランスの趣を示す蕓術品のように見える。

第2回中國國際輸入博覧會における「フランス豚肉委員會」?「フランス畜産?食肉委員會」展示館のイメージ図(寫真=孟凡也氏提供)

1月16日、フランスの伝統(tǒng)的な牛肉の切り分け技巧を披露する、フランスから來た牛肉の切り分けシェフ(寫真=新華社提供)
「フランスの食肉の切り分けは世界で最も精緻で、最も有名な技です。フランスの食肉が中國市場へ浸透していく過程は、このような技が広まる過程でもあり、より完全な食肉の味わい方を中國の消費者にもたらす過程でもあり、さらには異なる生活スタイルが出會い、融合していく過程なのです」と述べる孟凡也氏。中國市場はフランス企業(yè)をさらに成熟させ、フランス企業(yè)も中國の消費者の成長に助力していく。
「北京週報日本語版」2019年11月4日