ホーム >> 経済 >> 本文 |
|
ペット消費(fèi)が激増 背景に孤獨(dú)を抱えた若者たち
|
· 2019-04-12 · ソース:人民網(wǎng) |
タグ: ペット;若者;経済 | ![]() 印刷 |
ペット消費(fèi)市場の勃興は、青年の消費(fèi)モデルの多様化を意味し、経済発展や社會(huì)と文化の進(jìn)歩の現(xiàn)れともいえる。多くの研究データからもわかるように、ペットを飼うことは身體の健康と心の健康にとってプラスになる。新血管疾患やがんの患者でペットを飼っている人は回復(fù)がより順調(diào)という。ペットとふれあうことでイライラや落ち込みや孤獨(dú)感が軽減され、幸福感を高めることもできるという。
一方で注意しなくてはならないのは、急増するペット消費(fèi)が映し出す社會(huì)問題だ。都市生活におけるプレッシャーや疎外感の高まりにともなって、若者層はますます孤獨(dú)になり、ペットから癒しを求めようとする。つまりペット経済とは「孤獨(dú)経済」を構(gòu)成する重要な要素だということになる。一人暮らしで、人間関係や心の交流が希薄な若者層は「空の巣若者」と呼ばれ、その特徴は「中國ペット消費(fèi)者行動(dòng)報(bào)告」で指摘されたペット飼育層の特徴と非常に似通っている。ペットはこうした一人暮らしの若者が誰かに側(cè)にいてほしいという気持ちを満たし、さまざまなプレッシャーを軽減する手段になっている。
大都市で感じるプレッシャーと孤獨(dú)は天から降ってきたものではない。長すぎる労働時(shí)間と少なすぎる休息時(shí)間が若い人からコミュニケーションのための精力と時(shí)間を奪い、仕事のプレッシャーを緩和する場所を失わせ、緊密な人間関係を構(gòu)築することを難しくしている。
國家統(tǒng)計(jì)局北京調(diào)査総隊(duì)がこのほど発表した「2018年北京市居住者時(shí)間利用調(diào)査報(bào)告」をみると、若年層(15?39歳)は一日あたり平均10時(shí)間働いており、1週間の労働時(shí)間は50時(shí)間になる。経済協(xié)力開発機(jī)構(gòu)(OECD)加盟國のうち労働時(shí)間が最も多いのはメキシコで、1週間の労働時(shí)間は43時(shí)間を少し上回る程度だ。そして中國の労働法が定める1週間の平均労働時(shí)間は44時(shí)間となっている。これは北京市での統(tǒng)計(jì)だが、中國の若者の日常的な労働時(shí)間の長さがここから十分にうかがえ、世界トップレベルの國にも引けを取らない。また中國の企業(yè)の多くに法律違反の疑いがあることも物語っている。
仕事の重圧が若者から休息時(shí)間を奪っている。中國社會(huì)科學(xué)院が発表した「レジャー緑書:2017?2018年中國レジャー発展報(bào)告」によると、中國人の一日當(dāng)たり平均休息時(shí)間がどんどん短くなり、17年は2.27時(shí)間で、大都市の居住者はこれを下回った。人とつきあうには時(shí)間も精力も必要で、各自バラバラの休息時(shí)間をうまく合わせるには運(yùn)も必要だ。
ペット消費(fèi)の増加は、中國の経済レベルの向上、若者層の収入の増加を物語ってはいるが、現(xiàn)実社會(huì)の中で若者たちが感じる強(qiáng)いいらだちや孤獨(dú)を映し出してもいる。多すぎる殘業(yè)、少なすぎる休息や娯楽が、「空の巣若者」たちが苦悶する根本的な原因の1つだ。若者たちをそこから抜け出させるために、見知らぬ物同士の疎遠(yuǎn)な社會(huì)になるのではなく、暖かい関係性を備えた共同體になることを期待する。(編集KS)
「人民網(wǎng)日本語版」2019年4月11日
シェア: |
|
このウェブサイトの著作権は北京週報(bào)社にあります。掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
住所 中國北京市百萬荘大街24號(hào) 北京週報(bào)日本語部 電 話 (8610) 68996230
京ICP備08005356號(hào) 京公網(wǎng)安備110102005860號(hào)