１１月下旬、『仕事を辭めてアフガニスタンに行った北京人女性、爆撃と銃聲の中で新生児を取り上げる』という動(dòng)畫が大量に転送され、「國(guó)境なき醫(yī)師団」で活躍する中國(guó)人醫(yī)師が注目を浴びた。現(xiàn)在、中國(guó)大陸部で「國(guó)境なき醫(yī)師団」に參加している醫(yī)師は２８人。安娜さんはそのうちの１人だ。

安娜さんは１９８２年生まれ。北京出身で、北京大學(xué)醫(yī)學(xué)部臨床醫(yī)學(xué)部を卒業(yè)した。北京大學(xué)醫(yī)院の各診察科?室をまわって５年間働いた後、北京腫瘤醫(yī)院に入り、婦人科の醫(yī)者になった。２０１１年、「國(guó)境なき醫(yī)師団」に參加。２０１１年から２０１５年にかけて、シェラレオネ、ソマリランド（ソマリア）、パキスタン、アフガニスタンで、現(xiàn)地醫(yī)療プロジェクトの産婦人科醫(yī)師となり、産科の重體患者に対する緊急措置と治療に攜わった。

適応に半月かかった最初の派遣 

２０１０年、安娜さんがネットで人道救援組織の情報(bào)を調(diào)べてみたところ、最初に出てきたのが「國(guó)境なき醫(yī)師団」だった。その中立的で偏りのない原則とすべての人を平等に扱うという観念に非常に賛同した彼女は、その場(chǎng)ですぐ申請(qǐng)書を書き、それから香港へ面接に行った。３カ月後に採(cǎi)用されたと分かった時(shí)は、非常にうれしかったという。

安娜さんが最初に派遣されたのは２０１１年３月。西アフリカのシェラレオネで６カ月間任務(wù)に就いた。シェラレオネは人口６００萬(wàn)人だが、資格を持った醫(yī)師は３００人前後しかおらず、しかもその半數(shù)は國(guó)外にいた。ボー（シェラレオネ第２の都市）には２つしか病院がなく、醫(yī)療スタッフは極めて不足し、醫(yī)療設(shè)備も少なかった。安娜さんのいた病院にも手術(shù)室は１つだけで、もう１つの病院には醫(yī)師が１人しかいなかった。

安娜さんは主に妊産婦を診察していたという?，F(xiàn)地では、女性の最も重要な「機(jī)能」は出産であり、子供は多ければ多いほどよいとされる。しかし現(xiàn)地の妊婦たちは妊婦健診を受けておらず、子どもを取り上げるのも家などで産婆が行っており、前置胎盤や子宮破裂といった本當(dāng)に緊急の事態(tài)にならないと病院に運(yùn)ばれてこなかった。従って安娜さんが診察するのは大部分が重體患者だった。

安娜さんは當(dāng)時(shí)をこう振り返る?！缸畛酩雾暏?、１人で當(dāng)直の時(shí)にそういう患者を診察するのは大きなプレッシャーでした。ある時(shí)夜勤で、重體の妊婦が５人次々に運(yùn)ばれてきたことがありました。全員緊急手術(shù)が必要で、夜１１時(shí)から翌日午前８時(shí)までずっと手術(shù)をし続けました。手術(shù)室から出て來(lái)た後は、すっかり疲れて、気がぼうっとしました。でも新しい命がこの世に誕生し、赤ちゃんを抱いた時(shí)は、力を與えてもらったと感じ、うれしくてほっとしました」。

安娜さんは言う?！缸苑证扦线m応能力が強(qiáng)いタイプだと思っていたけれど、それでもうまく適応できるまで半月かかりました。３月に到著した時(shí)、ボーはちょうど乾季の終わりで、毎日摂氏４０度以上まで気溫が上がるんです。夜勤が終わり帰宅して寢ると、翌日は暑さで目を覚ましました。起き上がるとベッドに身體の形の汗の跡がはっきりついていましたよ」。

ソマリランドではハエの數(shù)が患者の病狀のバロメーター 

２０１２年、安娜さんはソマリランド第２の都市ブラオに赴任した。その後、アフガニスタンとパキスタンにそれぞれ３～４回派遣された。

安娜さんは、「私の側(cè)にはいつもハエがついていてくれました。感動(dòng)的ですよね」と笑う?！赶胂瘠蚪~するハエの數(shù)です。熱帯のハエは飛ぶのがとても遅くて、身體の敏感な部分によく止まるんです。ハエの數(shù)を見(jiàn)れば、その患者の病狀がどのくらい深刻か分かります。一般的に、１人の患者の身體に３０匹以上のハエが止まっていたら、それは重篤だというサインなんです」。

「仕事は確かにしんどい。でも自分の仕事をより肯定できる」 

「どのくらいの期間に１回派遣されるのか？派遣場(chǎng)所はどうやって決まるのか？」という記者の質(zhì)問(wèn)に、安娜さんは次のように答えた。「雙方の選択で決まります?！簢?guó)境なき醫(yī)師団』は援助が必要な國(guó)と具體的なスケジュールを公表し、人を手配します。自分から責(zé)任者に行程と期間を申し出ることもできます。もし派遣地に適応できなければ、いつ帰國(guó)したいと言っても構(gòu)いません」。

安娜さんは、「両親も醫(yī)師ですが、この件については何も言われませんでした。夫は香港に面接に行く時(shí)の航空券を買ってくれましたよ。あの頃は子供もまだ２歳になっていませんでした。みんな私の安全を心配していますが、それにも増して理解と寛容の気持ちで接してくれています」と話す。