ホーム >> 経済 >> 本文 |
|
喫茶店と一體になった中國の実店舗書店 本來の良さが消えた?
|
· 2019-03-25 · ソース:人民網 |
タグ: 書店;喫茶店;経済 | ![]() 印刷 |
ある書店の経営者によると、「一部の投資家にとって、実店舗書店を開くということは、免稅の喫茶店、レストランを開くのと同じで、実店舗書店の規模が大きくなり、內裝が美しくなるほど、家賃が安くなり、補助金も多くなる」という。
実店舗書店が各地で続々とオープンしているものの、売上高は思うように伸びていないようだ。今年初めに発表された「世界を背景にした中國の図書小売市場」によると、2018年、中國の図書の小売市場は前年比で11.3%成長し、オンラインでの売上高が24.7%増加した。しかし、実店舗書店の売上高は前年比で6.69%減だった。
業界関係者は、「実店舗書店の人気は冷靜に見て、客がそこに行く目的を考えなければならない。現在、多くの書店は、文化スペース、読書スペースの性質を兼ねており、多くの人は、本を買いにそこへ行っているのか、時間つぶしに行っているのかを見なければならない」と指摘する。
ただ、複合型書店を展開する言幾又文化伝播有限公司の但捷董事長は、「現在、當社の売上高のうち、書籍の売上が占める割合は約40%で、殘りは他の業務だ。書籍の売上高は他の業務の売上より明らかに低い。しかし、書籍の売上高は伸びており、売上全體に占める割合が下がっているだけだ。実際には2018年と12年の統計を比べると、10倍伸びている」と説明する。
しかし、実店舗書店の「複合型」発展を好ましく思っていない人もおり、「書店が喫茶店や文化クリエイティブショップ、文化活動スペースに代わってしまい、書店本來の良さが消えてしまった」との聲も上がっている。
実店舗書店はどのよう発展すればよいのだろう?三聯書店の舒副編集長は、「書店は思想や文化、知識を伝える場所で、読書が好きな人に、何かを感じることのできる空間を提供するというのが、その存在意義であり、職責でもある」との見方を示す。
そして、「近來、多くの書店が『顔面偏差値』や文化クリエイティブの販売、コーヒー、お菓子などで客を集めている。短期的に見れば、知名度が一気に上がるだろうが、長続きするやり方ではない。書店の核心は『良い本』だ」と指摘する。
一方、但捷董事長は、実店舗書店の成長を見込んでおり、「喫茶店のようになったからといって、書店の良さがなくなるわけではない。12年前後、『実店舗書店は數年で消える』という見方もあった。しかし、実際には実店舗書店は新しい発展の時代を迎えている。無論、実店舗書店は長期にわたって存在し続けるだろう。もちろん、高度化や調整を加えなければならず、複合化、多様化しながら存在していくことになるだろう」との見方を示す。(編集KN)
「人民網日本語版」2019年3月23日
シェア: |
|
このウェブサイトの著作権は北京週報社にあります。掲載された記事、寫真の無斷転載を禁じます。
住所 中國北京市百萬荘大街24號 北京週報日本語部 電 話 (8610) 68996230
京ICP備08005356號 京公網安備110102005860號