天津市浜海新區(qū)天津港にある瑞海國際物流有限公司の危険化學(xué)物質(zhì)倉庫で起きた大規(guī)模な爆発事故は人々に大きな衝撃を與えた。死傷者が何人に上るか、財産にどれくらいの損失が出るか、保険會社の保険金支払いの対象になるのはどういった損失か、などの點に注目が集まっている。今回の事件が保険業(yè)界にとって大きな試練になることは間違いない。業(yè)界の専門家の試算によると、財産の損失は巨額に上り、損害賠償額は50億元（約970億円）から100億元（約1940億円）ほどになり、1件の事故の賠償額としては過去最高になる見込みという。「北京青年報」が伝えた。

▽賠償金額が保険史上最高に

今回の事故では生命保険、自動車保険、企業(yè)財産保険、醫(yī)療保険、賠償責(zé)任保険、貨物保険などが対象になるとみられ、関連各社が詳細な調(diào)査を進めており、一時金の支払いも行われている。事故現(xiàn)場はまだ混亂しており、損害を確定できる狀況でなく、各界が注目する損害賠償の問題がはっきりするには時間がかかる。中央財経大學(xué)保険學(xué)院の郝演蘇院長は、「今回の爆発事故における財産の損失は巨額で、損害賠償金額は50億元から100億元に上るとみられる。これを保険會社が引き受け、再保険會社が補完することになる。この數(shù)字の計算は倉庫に保管された物資を基準(zhǔn)としており、一般の財産が実際に被った損失は保険の賠償金額を上回るとみられる」と話す。クレディスイスは、「當(dāng)初の見積もりでは損害賠償額は10億ドル（約1241億円）から15億ドル（約1862億円）になる」といい、保険関係者は、「今回の賠償金額はこれまで保険史上最大だったSKハイニックスの火災(zāi)事故を上回る可能性がある」と話す。

資料によると、2013年9月4日に起きた韓國SKハイニックスの無錫工場の大規(guī)模な火災(zāi)事故では、免責(zé)事項を除いた最終的な賠償金額が9億ドル（約1117億円）に上り、大手保険會社13社が保険金を支払った。業(yè)界関係者は、「天津の瑞海公司の爆発事故で企業(yè)や車両も保険の対象になることが確定されれば、保険業(yè)界に與える影響は大きい。現(xiàn)時點で企業(yè)財産保険の請求は1千件を超え、請求金額は3千萬元（約5億8221萬円）に達している」と話す。