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中國共産黨第20回大會における習近平総書記の「政治報告」を読んで
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文=ジャーナリスト 木村知義 · 2022-10-18 · ソース:人民中國 |
タグ: 黨大會;社會主義;政治 | ![]() 印刷 |
まず、習近平総書記の報告(以下「報告」)を読んで、「中國の現在(いま)」と現代の社會主義について深く考えることになった。その考える営みを通して、この「報告」は今の中國を知るための最良の「教科書」だという感慨を強く抱いた。
「報告」の全體を貫くのは、1949年に新中國、中華人民共和國が成立して以來の歩みが新たな歴史段階に入ったという時代認識である。
とりわけこの10年、「黨と人民の事業に重要な現実的意義と深遠な歴史的意義を持つ三つの大きな出來事を経験した」として、中國共産黨創立百周年を迎えたこと、中國の特色ある社會主義が新時代に入ったこと、「貧困脫卻堅塁攻略と小康社會の全面的完成」という歴史的任務を完遂して「一つ目の百周年の奮闘目標」を達成したことを挙げ、この10年がどのような歴史的意義を持つのかを明確にした。同時に「人類史上最大規模となる貧困脫卻堅塁攻略戦に勝利し、絶対的貧困の問題が歴史的解決」に至ったことが「グローバルな貧困削減事業に大きく貢獻した」と、視界を大きく世界に広げて、國內の取り組みとグローバルな課題が深くつながるものとして意義を確認していることも重要だ。
全體を貫く論理のもう一つは「人民主體」ということだ。中國の社會主義の依って立つ原點は、人民に依拠し、人民に奉仕すること、すべては人民主體に考えて実踐することにあるということを繰り返し語りかけていて、深く胸に響く。
世界注視の「臺灣問題」について、中國の依って立つ原則があらためて鮮明に示された。すなわち、基本は平和的統一にあり、外勢が介入したり「臺灣獨立」といった邪(よこしま)な動きをしたりさえしなければ、臺灣の人々と一體となって統一を果たせるという、まさに「百年の計」があらためて明確に語られていることも忘れてはならない。
また、産業、経済からテクノロジー、文化、生態系、更に人材育成などあらゆる分野、領域を一體と位置付けて、「質の高い発展」をめざすことが提起されている。これらはすべて中國の特色ある社會主義の內実を具體的に示すものであり、中國式現代化の本質をなすものだと言えるだろう。
「報告」の最後で、若者たちへの熱いメッセージが語られていることも注目すべきものだ。すでに中國が「豊か」になり始めたころに生を享けた若者たちに向けて、中國革命と中國の社會主義の原點をあらためて示し、思想、哲學にまで深めて、青年たちこそが中國の未來を創るのだということを強く訴えている。
このように、今回の政治報告は、新たな段階に歩みを進める中國を牽引する中國共産黨の依って立つ思想と政策が精緻に語られていて、歴史を俯瞰して言えば、マルクスによって提起されて以來いまだに誰も実現していない現代の社會主義建設にむけて、すなわち、前人未到の目標に向けての歴史的「號砲」となっていると言える。
人民中國インターネット版 2022年10月17日
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