同じように北京から滄州に移転した王立弓さんは、北京聖瑤美服裝服飾有限公司の総経理だ。北京で衣料品の商売を２４年続けてきた王さんは、滄州明珠服飾産業(yè)特色小鎮(zhèn)に最初に入居した衣料品メーカーである。 

滄州明珠服飾産業(yè)特色小鎮(zhèn)の仮設(shè)工場(chǎng)で生産を開始した北京聖瑤美服裝服飾有限公司（趙飄撮影）

王さんは記者にこう語(yǔ)った。「滄州に來(lái)ることに決めたのは、滄州の発展將來(lái)性を有望視したからです。便利なロケーションと、それに加えて『京津冀協(xié)同発展計(jì)畫綱要』が実施されたこともあって、滄州に移れば自分の事業(yè)をもう一段レベルアップできると思いました」。もちろん、ここを選んだのにはもう１つ非常に重要な理由があった。于桂亭董事長(zhǎng)の誠(chéng)意に打たれたのである。  

王さんの言う于桂亭とは、滄州東塑集団のトップだ。北京の衣料品加工生産取引企業(yè)の移転受け入れをするために、東塑集団は投資を行い、滄州明珠服飾産業(yè)特色小鎮(zhèn)と東塑明珠商貿(mào)城を建設(shè)した。工業(yè)で起業(yè)した東塑集団がなぜ衣料品業(yè)界に參入したのか。その點(diǎn)に話が及ぶと、于董事長(zhǎng)は３４年前のある経験について話し始めた。 

東塑集団の于桂亭董事長(zhǎng)（趙飄撮影）

「１９８４年に初めて米國(guó)視察に行ったのですが、その時(shí)私を迎えてくれた運(yùn)転手がぱりっとしたスーツを著ていました。さらに驚いたことに、私の視察に同行した７日間、その運(yùn)転手は毎日違う服裝で、著こなしにもこだわっていました。その時(shí)気づいたのです。中國(guó)の経済が発展するにつれて、衣料品業(yè)も盛んに発展するだろう、と。米國(guó)行きは私の心に衣料品産業(yè)に身を投じるという夢(mèng)の種を植えつけたと言えます。そして習(xí)近平総書記が２０１４年に行った京津冀協(xié)同発展に関する演説が３０年前のその夢(mèng)を思い起こさせ、この夢(mèng)を?qū)g現(xiàn)するきっかけになりました」。 

于董事長(zhǎng)は、京津冀協(xié)同発展の核心は北京の非首都機(jī)能を秩序よく分散?移転させることだと言う。北京の卸売市場(chǎng)と衣料品加工業(yè)界は３０年余りの急成長(zhǎng)を経て、今では業(yè)界全體の従事者が６０萬(wàn)人余りに上る。移転?受け入れが最も難しいプロジェクトであると同時(shí)に、受け入れ地の経済グレードアップ?モデル転換を促進(jìn)できるプロジェクトでもある。そうしたことを踏まえ、滄州東塑集団は投資を行い、東塑明珠商貿(mào)城と明珠服飾産業(yè)特色小鎮(zhèn)を建設(shè)したのである。

３年來(lái)、７０歳近くの高齢になる于董事長(zhǎng)は毎日自ら北京から滄州に視察に來(lái)る業(yè)者に対応をしてきた。対応した人數(shù)は現(xiàn)在までに６萬(wàn)人余りに上る。「対面して話すほか、自宅に招くこともあります。業(yè)者の皆さんに尊重されていることと、溫かみを感じてもらうためです」と于董事長(zhǎng)は言う。