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中國経済「新常態」下でのグリーン発展
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本誌記者 鄧亜卿 · 2016-03-15 |
タグ: 環境保護;低炭素;社會 | ![]() 印刷 |
中國共産黨第18期中央委員會第5回全體會議以來、グリーン発展は中國が供給側(サプライサイド)構造改革を推進する上での重要なアプローチの1つになっている。
全國政協委員で環境保護部副部長の呉暁青氏は、「経済と環境保護の関係を対立させるのは適當ではないし、正しくないと考える。個人的には、経済成長が減速すればするほどますますグリーン発展をぶれずに続けていくべきだと思う。一時のGDP成長と引き換えに環境を犠牲にするようなことを絶対にしてはならない。それは持続可能ではない」との考えを示した。
改革開放から30數年余り、中國経済の成長は工業インフラの大規模建設、消費財の大量生産、住居條件の改善、交通運輸のモータリゼーションなどを基盤としてきた。大規模な資源投入は1人當たりエネルギー消費量を押し上げ、深刻な汚染や気候変動といった負の影響をもたらした。ほかにも、目下中國経済はボトルネックに直面しており、ローエンド生産能力の拡張、従來型消費財の大規模生産、相対的に低い環境保護基準、廉価な労働力だけに頼っていては、これ以上持続的な高速発展を維持することができなくなっている。
「グリーンで低炭素な発展は中國のこれまでの発展モデルとまったく異なる。その重點は、経済発展を推進すると同時に人々の生活の質を高めることにある」。國家発展改革委員會エネルギー研究所研究員の周大地氏は昨年の國連気候変動パリ會議期間中、本誌にこのように語った。
元中國石油化工集団董事長の傅成玉氏は本誌に、「グリーン発展は主に技術革新と商品品質の向上によって推進される。これは供給側改革と一致する」と述べている。
事実、現時點で、グリーン発展にはすでに進展が見られる。単位GDP當たりのエネルギー消費量は18.2%下がり、目標値の16%を明らかに上回り、主要汚染物排出量は12%以上減った。このほか、國家統計局のデータによると、2013年から2015年にかけて、全國の単位GDP當たりのエネルギー消費量は前年比でそれぞれ3.7%、4.8%、5.6%減り、減り幅は年を追って拡大している。
今年の政府活動報告で、李克強総理は「第13次五カ年計畫の5年間で、中國の地方級以上都市の大気質優良日數を80%にする」との目標を明確に打ち出した。
全國政協委員で中國科學院院士(學士院會員)の秦大河氏は、スモッグの原因は石炭燃焼と自動車排気ガスだとし、80%という大気質目標達成は多くの都市にとって容易ではないという見方を示した。
呉暁青氏は次のような考えを示している?!袱长文繕摔蜻_成するには、次の4つの面から努力する必要がある。第一に、責任を明確にする。この80%という目標責任を細分化して、各級政府の毎年の計畫にまで落とし込む。第二に、厳格な評価と問責を行う。毎年の達成指標任務を地方幹部の業績評価項目とし、達成できなければ責任を追及する。第三に、厳格に法を執行する。特に環境関連の法律を厳格に執行し、一時の経済発展のために毎年の環境目標を達成できないといった事態は絶対にあってはならない。第四に、全社會で公開監督管理を行う。全社會に公開することでも高い監督効果が得られる」。
「北京週報日本語版」2016年3月15日
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