十二支のうち１１番目に當(dāng)たるのが戌、つまり犬である。數(shù)萬年前、お腹を空かせたオオカミが人から餌をもらうようになり、本來は屬さないグループにとどまり、人と共に狩りをし、部落全體を守る役割を擔(dān)うようになった。こうしたオオカミの子孫が徐々に犬へと変化していった。  

考古學(xué)者によれば、犬は古代「六畜」、つまり馬、牛、羊、鶏、犬、豕（いのこ、豚のこと）のうち、最も早くから人に飼いならされた動物だという。河南省漯河市舞陽県にある今から８５００年余り前の新石器時代の賈湖遺跡から、個別に埋葬された犬の墓穴十?dāng)?shù)カ所が発見された。中國で現(xiàn)在発見されている犬に関する遺物３００點近くのうち、犬を食用にしたり虐殺したりした証拠は一例も発見されていない。このことから、中國では大昔から、人々が犬を家族の一員やパートナーとして見ており、一緒に複雑で危険な生存環(huán)境に直面していたことが分かる。  

人類にとって、犬の最も尊ぶべき性質(zhì)は忠誠である。「犬は飼い主の貧しいのを嫌がらない」といったことわざが民間にずっと伝わっており、犬は長く「忠臣」の象徴とされてきた。 

世界でこれまでに出現(xiàn)した犬は１４００種余り。現(xiàn)在も飼われている犬種は４５０種以上あり、しかも新しい犬種が絶えず生まれている。２０１２年のデータによると、この年、中國の犬の數(shù)は１億３０００萬匹に達し、世界一となった。中國人の生活レベルが向上するにつれて、ペットとして飼われる犬の數(shù)も必然的に増加する傾向にある。 

「北京週報日本語版」2018年2月7日