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中國の各國駐在大使、南中國海問題をめぐって中國の立場を表明
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· 2016-06-03 |
タグ: 南中國海;仲裁;政治 | ![]() 印刷 |
フィリピンが一方的に申し立てた「南中國海問題の仲裁手続き」に対するハーグ國際仲裁裁判所の裁定を控え、各國に駐在する中國大使が各國の主流メディアなどのルートを通じて、フィリピンの南中國海仲裁手続き申し立てについて、中國側(cè)の立場を表明した。
崔天凱?駐米國中國大使
南中國海問題に関する中米両國の溝は日増しに懸念、さらには焦りを引き起こしている。南中國海における中國の措置と意図についての米國や世界の他の場所におけるいくつかの認(rèn)識は誤ったものだ。南中國海問題の本質(zhì)は領(lǐng)土と海洋管轄権をめぐる爭いだ。中國は自らの長期的で合法的な領(lǐng)土主張と海洋権益を維持し、守るために行動しているに過ぎない。
指摘される埋め立てと建設(shè)活動は中國が長期管理?支配してきた島?礁上で行なわれているのであり、多くの施設(shè)はナビゲーションサービス、緊急救助、科學(xué)研究、環(huán)境保護(hù)など民事?公益の目的に用いられる。非常に限定的な防衛(wèi)施設(shè)を「軍事化」と呼ぶことはできない。だが最近米側(cè)の発言と軍事配備が、まさに地域の緊張を激化させている。こうした言動が規(guī)制されなければ、各國共に回避を望む「軍事化」が本當(dāng)に招かれる。
劉暁明?駐英國中國大使
関連仲裁手続きは「不合理かつ不公平、非合法」である。中國はいかなる仲裁結(jié)果も受け入れられない。この裁判所は司法裁判所ではなく、常設(shè)仲裁裁判所である。いかなる仲裁手続きにも當(dāng)事國雙方の參與と賛成を必要としているが、中國は最初から南中國海問題をめぐる仲裁を拒否してきた。一部のメディアと西側(cè)政治家が仲裁問題について言及した際、中國が仲裁結(jié)果を受け入れなければそれは國際法違反だとしているのは、まったくの間違いである。
徐歩?駐ASEAN中國大使
中國と一部の南中國海沿岸國の間に存在する領(lǐng)土主権と海洋権益の紛爭は30數(shù)年も続いている。長年、中國は南中國海問題當(dāng)事國と管理?支配面で良好な関係を保っており、南中國海問題が中國と関連諸國、ASEAN諸國との関係発展を妨げることはなかった。ほかでもなく米國が東南アジア諸國に南中國海問題で立場を選択するよう促したために、ASEANにひびが生じたのである。ASEAN諸國は操られることを避けるため、できるだけ早くこの點を見極めるべきである。中國とASEAN諸國は南中國海問題処理の「雙軌思路(デュアル?トラック?アプローチ)」を堅持するべきだ。すなわち、関連紛爭について當(dāng)事國が友好的な協(xié)議?交渉を通じて平和的な解決策を探し、南中國海の平和と安定は中國とASEAN諸國が共同で維持するのである。
易先良?駐スリランカ中國大使
アキノ政権は政治の舞臺から去ろうとしているが、アキノ政権が次期フィリピン大統(tǒng)領(lǐng)であるドゥテルテ大統(tǒng)領(lǐng)、新政府、中比関係に殘した「仲裁申し立てという重荷」はなおも存在する。新政府はこの「重荷」を下ろし、仲裁申し立てを取り下げ、協(xié)議?協(xié)力の正しい軌道に戻ることができるし、そうする理由もある。
孫保紅?駐ガーナ中國大使
最近、フィリピンは南中國海の仲裁手続きを一方的に申し立て、あくまでもそれを推進(jìn)し、國際社會で大きな騒ぎを引き起こした。これに対し、中國政府は仲裁に參與せず、受け入れない立場を堅持している。南中國海問題の根源は関係國が中國の南沙諸島の一部島?巖礁を不法に占拠したことにあり、中國こそ南中國海問題の最大の被害者である。しかし中國はずっと自制を保ち、交渉?協(xié)議を通じた紛爭解決を堅持している。中國はASEAN諸國が打ち出した南中國海問題処理の「デュアル?トラック?アプローチ」に賛成し、これを提唱している。
溫振順?駐マケドニア中國大使
フィリピンが一方的にハーグ國際仲裁裁判所に南中國海の主権仲裁を申し立てたことは國際法に依拠しておらず、そもそも拘束力はない。しかも域外勢力が陰で操作している。このような仲裁に対して、中國側(cè)は受け入れず、參與せず、認(rèn)めず、実行しない。中國は國際社會がこの點を冷靜に認(rèn)識し、うわべだけの現(xiàn)象に惑わされないことを望んでいる。
「北京週報日本語版」2016年6月3日
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