より多くの新たな消費(fèi)の商機(jī)が続々出現(xiàn)

「オーマイガー！なんてお値打ちなの、買わなきゃ！」。ライブ配信パーソナリティの力のこもった「ライブコマース」に促され、天津市に済む周さんはパーカ、スキンケアエッセンス、ハンドクリーム、鶏の足のおつまみ（泡椒鳳爪）を一気に注文した。「今年はライブコマースのショッピングが特に熱いみたいだし、値段もお手頃。暇があればネットで自分に必要なものがないかチェックしている」という。

20年には、オンライン消費(fèi)市場が力強(qiáng)い勢いで成長し、ネットのライブコマースによるショッピングがその中でも特に輝かしい光景になった。蘇寧金融研究院が発表した報(bào)告によると、ライブコマースは時(shí)間的?空間的な制約を打ち破ることができ、大勢のユーザーと製品に効率よくアクセスでき、「人?モノ?シーン」を再構(gòu)築でき、需給両サイドの情報(bào)の非対稱性を軽減できるといった優(yōu)位性があることから、消費(fèi)市場の振興と企業(yè)経営の改善を非常に力強(qiáng)く支えたという。

このほか、オンライン団體購入、オンライン教育、オンライン診療、テレワークといった新興業(yè)態(tài)が相次いで登場し、さらに多くの新たな消費(fèi)の商機(jī)を生み出した。

「子どものオンラインレッスンと補(bǔ)習(xí)クラスをいくつか申し込んだら、數(shù)萬元が吹っ飛んだ。子育てはお金がかかる！」と話す北京市民の李さんは、20年度の消費(fèi)明細(xì)書の中で、「教育?研修」関連の支出が一番多かったという。

消費(fèi)の新傾向 「素晴らしい消費(fèi)」を追求

3ヶ月ほど前、限定540個(gè)のアートトイを求めて7405人が抽選に応募し、そのうちの一人、北京市民の溫さんは運(yùn)良く當(dāng)選することができた。溫さんがいろいろな決済アプリの「年度消費(fèi)明細(xì)書」を分析したところ、この年は支出の15％前後をアートトイが占めたことがわかったという。

20年には、アートトイ、盲盒、國潮といった製品が幅広く歓迎された。盲盒の販売で有名なポップマート社は、上場初日の時(shí)価総額が1千億元前後に達(dá)した。

こうした変化から、「素晴らしい消費(fèi)」を追い求める消費(fèi)者の新たな傾向がうかがえる。溫さんは、「アートトイを買うことはすぐに手に入る楽しみを買うことで、緊張がともなう仕事のストレスを緩和してくれる。トイのデザイン、工法、材質(zhì)、さらには創(chuàng)作の背景などは1つ１つ違っていて、どれも一種の蕓術(shù)品といえ、精神的な楽しみを與えてくれる」と話した。

20年に同じように注目を集めたのは「止められない勢い」のぜいたく品消費(fèi)だった。米ベイン?アンド?カンパニーが20年12月に発表した報(bào)告によると、「2020年の世界のぜいたく品市場は23％縮小したが、中國では海外旅行が減少した影響により、中國國內(nèi)でのぜいたく品消費(fèi)が48％増加する見込みだ」という。

注目されるのは、同報(bào)告が、「20年1-10月には、1995年以降に生まれた『Z世代』によるぜいたく品のコラボ商品消費(fèi)額が前年同期比300％増加し、限定品消費(fèi)額も同400％増加した」と伝えたことだ。「自分へのご褒美」や「トレンド追求」がZ世代のぜいたく品購入の主な動(dòng)機(jī)であると同時(shí)に、彼らはニッチなデザインやコラボの商品も大好きだという。

業(yè)界関係者は、「コストパフォーマンスを追求するだけではもはや若い消費(fèi)者を動(dòng)かすことはできない。消費(fèi)者に楽しい體験をともなった『素晴らしい消費(fèi)』をもたらせるかどうかが、若い消費(fèi)者を奪い合う新たなレースになる」との見方を示した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年1月8日