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外資が引き続き中國市場の成長を見込んでいる訳は?
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· 2020-07-08 · ソース:人民網 |
タグ: 外資;対外開放;経済 | ![]() 印刷 |
新型コロナウイルス感染拡大により、世界経済は深刻な打撃を受けており、海外直接投資(FDI)も大幅に減少するとみられている。國際連合貿易開発會議(UNCTAD)は、今年、世界のFDIは2019年比で約40%減となり、2005年以降で最低の水準になるだろうと予想している。世界で新型コロナウイルス感染が拡大を続け、直接投資が低迷を続けるというダブルのプレッシャーがかかる中、今年4月と5月、中國の外資流入は流れに逆らって2ヶ月連続で上昇した。では、外資はなぜ、中國市場の成長を見込んでいるのだろうか?(文:趙萍?中國貿易促進會研究院國際貿易研究部部長。人民日報海外版に掲載)
中國経済が急速に回復し、外資の信頼度が高まっている。
世界2位のエコノミーで世界2位の消費市場、そして世界一のEC市場である中國の市場規模と成長のポテンシャルは巨大で、産業チェーンは整っており、世界で唯一、國連の國際標準産業分類(ISIC)に列挙される全ての工業ジャンルをカバーしている國であるため、中國は外資にとって以前から非常に魅力のある市場となっていた。中國の外資導入額の規模は毎年のように過去最多を記録し、世界2位の外資流入國の地位を安定してキープしている。
新型コロナウイルスが発生して以降、中國は率先してそれを抑え込み、今では企業活動?工場操業が全面的に再開され、世界の投資のリスク回避先となっている。今年5月の時點で、中國の社會消費財小売総額の減少幅は3ヶ月連続で縮小し、一部の消費高度化系商品の売上高は成長のペースを上げた。消費市場の急速な回復により、生産サイド、製造業の安定した回復をもたらし、ファンダメンタルズは継続的に改善している。5月、全國の一定規模以上の工業企業(年売上高2000萬元以上の企業)の利益総額は5823億4000萬元(1元は約15.3円)に達し、4月には減少していた前年同期比が、6.0%増へと増加に転じた。業界の景況指數は継続して上昇し、6月には、製造業の購買擔當者指數(PMI)が50.9%に回復、非製造業景況指數も4ヶ月連続で回復して54.4%に達した。主要産業は景気拡張區間で推移している。
需要と供給が引き続き回復を続けるのにつれて、外資の信頼度や投資の規模も並行して上昇し続けている。経営コンサルティング會社?A.T.カーニーが発表した報告によると、中國のFDI信頼度指數は、発展途上國の中でトップに立ち、中國は世界の投資先トップ10に入った唯一の新興市場國となっている。中國商務部(省)の統計によると、今年5月、中國全土の実行ベースの外資導入額は前年同期比7.5%増だった。特に、ハイテク産業の実行ベースの外資導入額の増加幅が大きく、1月から5月にかけて、情報サービス、ECサービス、研究開発?設計サービスの成長幅が前年同期比で42.3%増、67.9%増、49.8%増となった。
ビジネス環境が改善し続け、外資の參入の機會が増えている。
長期にわたり、中國は改革を深化させ、開放を拡大することにより、公平、透明、予想可能なビジネス環境づくりに力を注いできた。世界銀行の「ビジネス環境の現狀2020」によると、中國は2年連続で、最もビジネス環境の改善が見られた上位10ヶ國?地域にランク入りしている。中國のビジネス環境改善は、外資系企業にも高く評価されている。2019年の中國?EU(歐州連合)商會の調査報告によると、企業の40%が中國市場は対外資企業の制限を緩和しているとの見方を示し、81%が中國のイノベーションの道がビジネスチャンスをもたらすと考えていた。
今年1月1日、「外商投資法」とその実施條例が正式に施行され、法律?法規の面で、參入前內國民待遇とネガティブリストによる管理モデルが確立され、外資の中國における利益が強力に保障されるようになった。世界銀行が発表した「ビジネス環境の現狀2020」において、中國は、司法行政の質改善指標において17ポイントを獲得しており、世界の他の全てのエコノミーを上回った。最近発表された2020年中國全土外資ネガティブリストは、40項目から33項目に減り、自由貿易試験區の外資參入ネガティブリストは37項目から30項目に減った。
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