2月25日、「クラウド契約調(diào)印式」が上海市浦東新區(qū)で行われた。契約されたのは外資プロジェクト21件で、投資総額は17億ドル（1ドルは約107.3円）を超え、浦東新區(qū)の今年の外資導(dǎo)入は幸先の良いスタートを切った。 

より注目を集めたのは、この21件の多くが各業(yè)界の世界的リーディングカンパニーによるものであることだ。たとえば、世界の建築機(jī)械メーカーを牽引するスイスのリープヘル社の本社プロジェクト、世界的な醫(yī)療機(jī)器大手のドイツのシーメンス?ヘルシニアーズが打ち出したイノベーション研究開発プロジェクト、世界最大の石油會社のエクソンモービルが投資設(shè)立した自動車アフター市場?サービスプロジェクトなどがある。こうした大型プロジェクトの相次ぐ実施から、海外資本が中國市場を引き続き楽観視していることがうかがえる。

新型コロナウイルスによる肺炎が外資に與える影響を最小限に食い止めるにはどうしたらよいか。最近、外資系企業(yè)が投資、生産、経営で遭遇する問題に対して、各地や各當(dāng)局が外資系企業(yè)を支援する特定の政策を速やかに制定し、「ポイント?ツー?ポイント」のサービス保障を展開し、外資を安定させる「合わせ技」を打ち出した。アナリストは、「中國市場がもつ外資への誘致力は変わらない。今後は感染対策が成果を上げ、外資安定の政策措置が迅速に実施されるのにともなって、1年を通して外資の基盤は安定を維持できるだろう」との見方を示した。

山東省■（草かんむりに河）沢市にある韓國資本企業(yè)の裕羅電器裝配有限公司は現(xiàn)在、自動車用ワイヤーハーネス製品の生産を急ピッチで進(jìn)めている。

同公司のマネージャーは、「感染癥の影響で、弊社の製品はこのほど供給が追いつかなくなり、出荷を催促する電話が毎日かかってくる。現(xiàn)地の政府が業(yè)務(wù)再開を支援してくれたことに感謝する。今では顧客からの電話がかかってきても、自信を持つようになった」と話した。

裕羅公司を含め、山東省には韓國資本のワイヤーハーネスメーカーが32社あり、グローバル自動車供給チェーンで重要な位置を占める。これらの企業(yè)の業(yè)務(wù)再開に協(xié)力するため、同省は緊急通知を通達(dá)して、業(yè)務(wù)再開に関する事務(wù)を?qū)熼Tに扱う責(zé)任者と連絡(luò)係を指定し、外資系企業(yè)に感染対策情報(bào)と企業(yè)の発展を支援する政策措置を速やかに伝え、外資系企業(yè)が各方面としっかりコミュニケーションできるよう協(xié)力している。2月15日までに、韓國資本の自動車部品メーカーすべてが業(yè)務(wù)を再開した。

これまでに上海市、山東省、湖南省など各地の重點(diǎn)外資系企業(yè)が基本的に業(yè)務(wù)を再開した。上海市が重點(diǎn)外資系企業(yè)840社を?qū)澫螭诵肖盲骏猊衰骏辚螗挨摔瑜欷小?月25日の時(shí)點(diǎn)で、再開率は99％を超えたという。

感染対策期間中、企業(yè)誘致と外資導(dǎo)入の流れを途切れさせず、プロジェクト導(dǎo)入の歩みを止めないためにはどうしたらよいだろうか。

インターネット商談、Web會議、オンライン契約調(diào)印などの方法を通じて、企業(yè)を誘致するためのさまざまな資源を統(tǒng)合し、中國は引き続き投資促進(jìn)と企業(yè)誘致の取り組みを推進(jìn)している。最近では、山東省重點(diǎn)外資投資プロジェクトの調(diào)印式がライブ中継で行われ、16市が同時(shí)に調(diào)印式を行い、プロジェクト66件が集中的に調(diào)印され、投資総額は143億9千萬ドルに上る見込みだ。

新規(guī)プロジェクトだけでなく、新たに設(shè)立された企業(yè)もある。このほど世界的に有名な投資管理會社のオークツリー?キャピタル?マネジメントが全額出資した子會社が北京で工商登録を終えた。オークツリーの関係責(zé)任者は、「北京を選んで子會社を設(shè)立したのは、北京の金融ビジネス環(huán)境が外資系機(jī)関に対して非常に強(qiáng)い誘致力をもっているからだ。同時(shí)に中國経済と資本市場に対して長期的楽観しているという見方にも基づいている」と述べた。

今なお數(shù)多くの多國籍企業(yè)が中國への投資を選択する。商務(wù)部（省）がまとめたデータでは、今年1月に中國で新たに設(shè)立された外資系企業(yè)は3485社、実行ベース外資導(dǎo)入額は875億7千萬元（1元は約15.5円）で前年同期比4％増加し、昨年以來の安定した増加傾向が基本的に続いた。

同部の任鴻斌部長補(bǔ)佐はこのほど、「今後は、外資の參入分野を引き続いて拡大し、電気通信、醫(yī)療、教育、文化、金融などの分野での外資導(dǎo)入レベルを引き上げ、全國と自由貿(mào)易試験區(qū)における外資參入ネガティブリストの項(xiàng)目をさらに削減する。外資系企業(yè)の合法的権利の保護(hù)を強(qiáng)化し、外資による投資へのサービス體系を構(gòu)築?改善する。外資の投資環(huán)境を引き続き最適化して、『外商投資法』とその実施條例を著実に実施する」と指摘した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年3月4日