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日本の専門家、中國國際輸入博覧會開催に対する見解語る
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· 2018-11-10 |
タグ: 中國國際輸入博覧會;日本;経済 | ![]() 印刷 |
上海では11月5日から10日にかけて、中國初となる「中國國際輸入博覧會」が開催されている。そこで人民網は今回、長期にわたり中日友好交流に盡力してきた淺野勝人元外務副大臣、日本の著名な経済學者で國際貿易研究所の研究主幹を務める江原規由氏を取材し、同博覧會開催による影響、今後の中國の貿易についての見解を聞いた。人民網が伝えた。
人民網:中國初となる國際輸入博覧會開催により、どのような効果が中國にもたらされるでしょうか?
淺野:今回私は青森県知事から依頼を受け、JETROの協力により、同博覧會に出展を行った。このように、中國市場には非常に魅力があるので、多くの企業から出展が殺到している。今回の博覧會開催で中國貿易は活発になり、國內の経済活性化につながるだろう。
江原: 中國では現在、消費拡大策が採られており、輸入博は海外の高品質の製品やサービスの輸入を増やし、民生の向上、消費構造の高度化をもたらし、內需主導の経済発展パターンへの転換に一役も二役も買うと期待できる。また、內需主導の成長パターンへの転換は、中國が中所得國の罠に陥らないためにも避けて通れない道であり、その道のりは、多くの発展途上國の今後の成長への教訓となると期待できる。
人民網:今回の國際輸入博覧會開催により、世界経済にどのような影響を與えると思いますか?
淺野:米トランプ大統領の保護主義が臺頭しており、中米貿易戦爭は出口の見通せない深刻な狀況に陥っている。そんな狀況下で今回の輸入博覧會を開催したのは、自由貿易體制を堅持するためのよい刺激になったと思われる。日本は自由な通商貿易によって経済が成り立っているので、今後は中國と協力して自由貿易體制の維持に盡力することを期待している。
江原:習近平國家主席は、開幕式の基調講演の中で、「今後15年間に、30兆ドル(約3375兆円)を超える商品輸入と10兆ドル(約2250兆円)を上回るサービス輸入を見込んでいる」と明言した。中國は目下のところ、世界最大の貿易大國で、うち、輸入では世界第二位。近い將來、名実共に世界最大の貿易大國として世界貿易発展に大きく貢獻すると期待でき、特に、輸入博を通じ世紀の大事業といえる「一帯一路(The Belt and Road)」の関係國からの輸入が拡大すれば、膨大な一帯一路経済圏構築への布石となると考えられる。
人民網:今後中國は貿易面でどのように展開していくと思いますか?
淺野:日中が結束して、米國と爭うべきではない。日本に関しては、日米同盟をさらに強化し、その立場に立って米國の理解を得ていく努力をするべき。中國も日本やEUと協力して、米國と根気強く対話を続け、トランプの自國ファーストの保護主義の修正を求めるよう働きかけるべき。
江原:現在、中國を主要貿易國としている國は120ヶ國余りとされている。毎年開催される輸入博でこうした國との貿易が拡大すれば、世界経済の発展に貢獻し、目下世界が懸念している保護貿易主義の拡大へのアンチテーゼとなると期待できる。(文?木村雄太)
「人民網日本語版」2018年11月10日
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