「世界経済フォーラム」２０１７年年次総會(huì)が１月１７日から２０日にかけてスイスのダボスで開催される。今回のテーマは「即応し、責(zé)任あるリーダーシップ」だ。今回の會(huì)議は、イギリスのＥＵ離脫、米國トランプ政権発足、フランスやドイツなどの新政権選挙など、國際政治経済の重大な変化を背景にして行われる。政治経済で変化の大きいこの年に、このテーマが過分の望みにならないことを願(yuàn)いたい。

２０１７年の世界政治経済情勢はさらに複雑で変化が多いものになるだろう。イギリスＥＵ離脫の影響が顕在化し、米國トランプ政権が內(nèi)向きの経済政策を?qū)g施し、一部の先進(jìn)國が中國のＷＴＯ加盟議定書第１５條義務(wù)の期日通りの履行を拒み、新興経済體の成長が困難に直面するなど、世界の自由貿(mào)易が打撃を受ける可能性がある。こうした情勢の下で、「即応する、責(zé)任あるリーダーシップ」はとりわけ重要になってくる。

保護(hù)貿(mào)易主義が西側(cè)で臺(tái)頭する傾向にあるが、中國はこれまで通り対外開放拡大を堅(jiān)持し、経済グローバル化プロセス推進(jìn)を堅(jiān)持し、一切の形式の保護(hù)主義に反対する。

現(xiàn)在、経済グローバル化は段階的調(diào)整期に入り、経済グローバル化プロセスに生じたいくつかの問題に直面しており、國際社會(huì)に疑問の聲が上がっている。我々は一時(shí)の問題のためにグローバル化の歩みを止めてはならない。経済グローバル化は発展の要求に合致し、各方面の利益に合致し、大勢の赴くところとなっていることに注意を向けるべきだ。國際社會(huì)は経済グローバル化プロセスに加わる中で、それぞれの発展実踐を互いに結(jié)びつけることを重視し、公平さと公正さの問題を解決することを重視し、経済グローバル化をより包摂?shù)膜嵌鲪{が行き渡る方向へと発展するよう導(dǎo)いていかなければならない。これはグローバル化の內(nèi)在的要求である以上に、グローバル化の障害を取り除く良策でもある。

中國とスイスは、経済グローバル化における手本である。両國は政治制度、経済基盤、民族、文化などが異なるが、両國が経済グローバル化において形成したのは相乗効果だ。スイスは２００７年７月９日にはすでに中國の完全な市場経済地位承認(rèn)を公言している。２０１４年７月１日、「中國?スイス自由貿(mào)易協(xié)定」が正式に発効した。同協(xié)定により、スイスは中國のスイス向け輸出物品の９９.７％に対し即時(shí)関稅を撤廃し、中國側(cè)はスイスの中國向け輸出の８４.２％に対し最終的に関稅を撤廃していく。２０１６年４月にはシュナイダー＝アマン?スイス連邦大統(tǒng)領(lǐng)が習(xí)近平中國國家主席の招きで中國を訪問し、雙方は「革新的戦略パートナー関係」を確立し、自由貿(mào)易協(xié)定の実施をさらに深く推進(jìn)すると発表した。

中國とスイスの関係は友好的であるだけでなく、率直で誠意あるものだ。両國は１９９１年から人権対話を行っており、２０１６年１２月には王毅外交部長とスイスのブルカルテール外相が人権について突っ込んだ話し合いを行った。現(xiàn)在の中國?スイス関係は、さらなる発展という良好な流れにあり、雙方の政治的相互信頼は絶えず強(qiáng)固になり、経済貿(mào)易、金融などの分野での実務(wù)協(xié)力は引き続き深化し、人的?文化的交流は日増しに活発化している。中國?スイス関係から類推するに、経済グローバル化はウィンウィンの協(xié)力であるだけでなく、「即応し責(zé)任ある行動(dòng)」も必要としている。

世界経済の素晴らしい未來のために、こうした「即応し責(zé)任あるリーダーシップ」が必要とされている。

「北京週報(bào)日本語版」2017年1月16日