アゼルバイジャンの首都バクーで昨年7月に開かれた第43回世界遺産委員會で、ユネスコの世界遺産委員會は審議を経て、「良渚古城遺跡」を世界遺産に登録した。浙江省杭州市に位置する良渚古城遺跡は、中國の5000年以上前の偉大なる有史以前の稲作文明の成果を代表しており、長江流域の中國文明の起源に対する際立つ貢獻(xiàn)を裏付けている。人民日報が伝えた。

歴史ある良渚文化の世界進(jìn)出をいかにより良く推進(jìn)すべきだろうか。最近の良渚デジタル文化コミュニティの「クラウド開園」は、このデジタル経済＋クリエイティブ産業(yè)の「新種」に中國の答えを與えた。

コミュニティの第1期入居者には、淘寶（タオバオ）ライブ配信総合體や網(wǎng)易メディア?デジタル?エンターテインメント?イノベーション拠點など30數(shù)件のプロジェクト、及び中國革新設(shè)計ビッグデータ杭州センターなどの公共サービス?プラットフォームが含まれる。ここで起業(yè)する若い人は、「デジタル＋文化」の革新的活力によって集まっているだけでなく、さらには良渚文化の獨特な魅力に惹かれているのだ。

良渚デジタル文化コミュニティは良渚文化を一つのクリエイティブIPとし、歴史文化遺産の素材を漫畫?アニメ?ゲーム、クリエイティブ設(shè)計、デジタルメディア、放送?映像作品、工蕓美術(shù)、文化娯楽などの産業(yè)に融合させ、伝統(tǒng)と現(xiàn)代がここで遭遇し、火花を散らし、融合する。

良渚古城遺跡公園內(nèi)のクリエイティブスペースで、良渚文化の要素がデザイナーによって各種クリエイティブ製品に融合される。良渚玉器の最も有名な神人獣面紋はデザイナーの巧妙なアイデアにより、グラフィティ版の「神徽」になる。掛け時計、マウスパッド、日傘、スーツケースなどの日用品と結(jié)びつき、若者から好評を博している。

「伝統(tǒng)的な文化要素ほど、革新によりその活力を活性化する必要がある」。こうしたクリエイティブ製品の設(shè)計?開発を擔(dān)當(dāng)する杭州硬脳創(chuàng)意科技有限公司の蘇煥説社長によると、同社は現(xiàn)在アニメ映畫「良渚伝奇」の制作を急ピッチで進(jìn)めている。手描きアニメにより良渚のストーリーを語る。作品中に登場する良渚古城、水利システム、各種器物は考古學(xué)の裏付けを得ている。蕓術(shù)的な想像で5000年前の良渚先住民の生活シーンと文化の姿を再現(xiàn)し、観客はアニメによって良渚文化と親しく接することができる。

+星影業(yè)の責(zé)任者である白宇氏は「コミュニティ內(nèi)ではその他のクリエイティブ及び考古學(xué)従事者と業(yè)界を跨ぎ交流し、アイデアを生み出すことができる。當(dāng)社は今後デジタル化の手段により、『バーチャル＋リアリティ』により良渚古城の姿を再現(xiàn)する」と話した。

良渚古城遺跡の保護(hù)と現(xiàn)地の発展を同時進(jìn)行させるため、杭州は大遺跡保護(hù)補償メカニズムを模索している。良渚新城は近年、毎年総額の10％を下らない土地譲渡収入を遺跡保護(hù)に還元している。遺産エリア內(nèi)で、歴史的環(huán)境と自然生態(tài)の修復(fù)?浄化を行い、遺産エリア外では良渚文化遺伝子の継承?導(dǎo)入、文化?観光産業(yè)の発展を重視している。

杭州はまた、デジタル経済が急成長する革新の活力があふれる都市だ。デジタル経済の対GDP比は4分の1以上で、経済成長への寄與度は50％を超えている。余杭區(qū)には未來科技城と阿里巴巴（アリババ）本部という2つの國家級起業(yè)?イノベーションモデル拠點がある。

中國工程院院士の潘雲(yún)鶴氏は「既存の科學(xué)研究?蕓術(shù)成果やビッグデータ資源などを利用し、世界各地の技術(shù)的要素、蕓術(shù)的要素、文化的要素とビジネスモデルを集約し、革新産業(yè)チェーンを統(tǒng)合?形成することが、良渚デジタル文化コミュニティの未來の発展方向、取り組みの目標(biāo)であるべきだ」と述べた。

コミュニティは今後、顔認(rèn)証スマート登録、自動車スマート認(rèn)証、駐車自動決済などの畫期的な技術(shù)を次々と採用する上、デジタル文化生活ブロック、浜河生態(tài)景観回廊などの文化?レジャー関連施設(shè)を建設(shè)し、現(xiàn)地でデジタル文化産業(yè)に従事する若者に、彼らが喜ぶより多くの生活シーンを提供する。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年6月9日